ベルセルクと雅、両団体が共同主催するエキシビジョン・マッチ。
その最大の目玉イベントとされたのがベルセルクの人気No.1レスラー萩原さくらと、
雅の代表にしてトップレスラーでもある真田朱里との一戦であった。
朱里が圧倒的有利であろうと言う下馬評の通り試合では経験に勝る朱里がさくらを翻弄、
しかし不屈の闘志で食い下がるさくらを前に少しずつ朱里も焦りを感じ始める。
長引けば若い分スタミナに秀でるさくらに思わぬ逆転を許すかもしれない。
朱里は思わずエンターテインメントとしてのプロレスを忘れ、本気でさくらを仕留めに掛かった。
「ぐっ!?・・・ううっ・・・・」
かつてブルーパンサーに扮したエレナに掛けられたものとは比べ物にならない切れ味で、
朱里の必殺ホールド、蜘蛛絡みが決まった。
以前にも絶体絶命の危機に陥れられたこの技、流石に本家本元でありさくらに一切の抵抗を許さない。
リング中央で全く動くことが出来ず、それでも決して落ちまいと歯を食いしばるさくら。
しかし肉体的な限界はどうにもならず、やがて呆けたように瞳を泳がせていく。
ぎゅっと真一文字に引き締めていた口元はだらしなく開き、端から一筋の滴が垂れた。
「あっ・・ん、あぁ・・・・」
瞼をゆっくりと閉ざし、涎を垂らして静かに眠りにつくさくら・・

かつてと同じ技で、またしても最大の危機に陥ってしまったさくら。
果たしてあの時と同じように、奇跡の復活を遂げる事は出来るのか。
それともこのまま目を覚ます事は出来ないのか・・
勝負の行く末は、果たして。
*****
久々と言う事でちょっとしたストーリー仕立てに。
今回はアニメの絵柄の再現が割かし上手くいったかなーと思います。
しかし朱里の顔が見切れているのでちゃんと明記しないと誰だか分かんねえな・・
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- 2014/11/18(火) 22:30:59|
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