比較すれば、拳銃と大砲といったところだろうか。
さくらの打撃をその筋肉の鎧で全く寄せ付けないイーヴルは、
強引にさくらの間合いに侵入するや剛腕のラリアットで彼女を吹き飛ばしてしまった。
ダウンしてしばし動きの止まったさくらをそのまま胴締めスリーパーに捕えたイーヴルは、
あっさりとさくらを失神させる。

しかし、イーヴルはさくらが落ちてもなお、締め上げを緩める気配がない。
「おい!イーヴル、もう萩原は落ちてるぞ!腕を放せ!」
レフリーが血相を変えてイーヴルを制止しようとするが、イーヴルに逆に殴り飛ばされてしまう。
「こいつっ・・いい加減にしろっ!!」
リング下にいた萌がたまらずに乱入する。
美咲もそれに続き、二人がかりでようやくイーヴルを引き離す。
「さくら先輩!しっかりして、目を開けてください!」
ぐったりとマットに横たわり、ピクリとも動かないさくらに涙をこぼしながら呼び掛ける萌。
美咲もさくらの傍らでその様子を冷静に眺める・・
その時、美咲がはたと何かに気付いた。そして、平静を装った顔を焦りに満ちた表情に一変させる。
「・・・さくら、息をしていないわ」
美咲の呟いた言葉に、萌の頭は完全に真っ白になった。
「そんな、そんな・・・・」
がくがくと顎を震わせて、ただ涙をこぼすばかりの萌。
「萌、どきなさい!」
美咲はすぐに冷静さを取り戻し、物言わぬさくらに心臓マッサージと人工呼吸を交互に繰り返した。
萌はあまりの事態に何の行動も起こせず、美咲の適切な蘇生処置をただ黙って見ているだけである。
「・・カハッ!・・ゲホッ、ゴホッ・・・・!」
懸命の蘇生処置により、何とか息を吹き返したさくら。
まだ意識は回復しないが、最悪の事態だけは避けられた。
そのまま到着した救急隊の担架に乗せられ、会場から連れ出されるさくら。
その傍らには萌がぴったりと寄り添う。決して離れまいと・・・
数時間後、病室のベッドでさくらは意識を回復した。
しかし、絞め殺されかけたという恐怖は、さくらの胸に強烈なトラウマを植え付けることになった・・
***
ちょっとシリアスめな文章を添えてみました。
プロレスの試合でここまでやっちゃったら正直あかんだろ~とは思う。
それはそうと・・アニメ10話、ちょっと気になってネタバレレビュー見たら驚かされましたよ。
だってねえ。まさかこのタイミングで。
正直この展開は、原作未読組より既読組のほうが驚いたんじゃないでしょうか。
しかし、個人的には・・アリです。
賛否分かれそうな気もするのですが、
ずっと原作の展開で引っ掛かっていた部分に対するフォローとも思えますし。
明日10話観るのが楽しみですね。
11話も試合内容は原作と同じでも、かなり新鮮な気持ちで観ることが出来そうです。
というか、早く11話が観たい。
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- 2013/12/10(火) 02:14:49|
- せかつよ支援
-
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-
| コメント:4
必殺技さくらスペシャルも効かなかったんでしょうねぇ〜(ゲス笑)?
生身で、怪人を倒せるぐらい強いんじゃね?って、毎回思います。
- 2013/12/10(火) 02:36:37 |
- URL |
- へのへのもへじ #-
- [ 編集 ]
イーヴル、出るたびにどんどん凶悪になっていますね。
このまま改心せず、絶対的な悪として暴れてほしいですね。
そしてついに絞め殺されかけたさくら。
これは絞め技恐怖症になること間違いなしですね。
このままだと「新人のスリーパーも返せなくなり、そこを攻められ負け続けるさくら。さらにモモやイーヴルにその弱点を執拗に攻められ、絞め技に対する恐怖が増していく」という、原作よりもどん底な展開になってもおかしくないですね。
(もうすでにどん底かもしれませんが(笑))
- 2013/12/10(火) 02:56:50 |
- URL |
- f.k #X6lTdxlc
- [ 編集 ]
>へのへのもへじさん
どうでしょう?
いくら身体を鍛えても頭蓋骨や脳みそは鍛えようがないので、まともに食らえば危ういでしょう。
なのでさくらスペシャルを出される前に接近して倒してしまうのです。
>f.kさん
原作にはこんな凶暴な奴は絶対出てこないでしょうから、ある意味重宝ですね。
さくらの根性なら、このトラウマも克服しそうですが、
しばらくは締め技に恐怖感を持つでしょうね。
そこを解消するのは璃緒さんの役割かも。
- 2013/12/10(火) 14:30:09 |
- URL |
- a-ru #NlZ9gfPw
- [ 編集 ]
出されても、当たる前に脚を掴んで投げるか、マットに叩き付けるかしそうですね。
- 2013/12/10(火) 23:08:01 |
- URL |
- へのへのもへじ #-
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