死刑！セーラー4戦士

予定通りこちらに4人の単独イラストを載せておきます。
レイヤー構成の関係上、完全に一人ずつというにはいかなかったのですが・・

ついでに簡単なストーリー的なものもまとめてみました。
お目汚しかと思いますが、お楽しみ頂ければ幸いです！

------------------------------------------------

妖魔との戦いのさなか、突如響いたうさぎの声に導かれ、
月の見える無人の丘へとやってきたセーラー4戦士。

そこは妖魔たちにより異次元への入り口とされていた。
地球上とは異なる次元におびき寄せられた4人は、
そこに聳え立つ4つの十字架を目にする。
その十字架の頂上部分には、見慣れた文字がレリーフとして刻まれていた・・

「あのマークは私の・・・？」
「私のもあるわ！」

十字架に刻まれたマークは4戦士それぞれの名を表すものだった。
「これは私たちの墓というつもりなの・・・？」
マーキュリーが不安に駆られながらそうつぶやいた時、
十字架の根本から突然白い霧のようなものが噴き出した。
「きゃああっ！・・何、この煙は・・・？」
見る見るうちに煙は4人を包み込むように広がり、
煙に包まれた4人は次々に膝を付いてうずくまり始める。

「うぅっ・・か、体が、重く・・・」
「いけない・・頭が、くらくらする・・・」
煙は4人の意識を蝕み、身動きをも取れなくさせていく。

「まんまと罠に嵌ったな、セーラー戦士たち！そのガスはお前たちの体を麻痺させ、やがて昏睡させるためのもの。もはや指一つ動かせはしまい！」

煙に包まれ動けなくなったセーラー戦士たちの耳に、
聞きなれぬ不気味な声が届く。
「いったい、誰が・・・きゃあっ！？」

動けなくなったはずのセーラーヴィーナスの体が、
突然両手をぴんと広げた姿勢で固定された。
むろん、彼女自身の意思ではない。何者かの力によって、無理やりに動かされているようだ。
「きゃあああーーーっ！」
その姿勢のままヴィーナスは、自らの名を冠した十字架のほうへ吸い寄せられていく・・
「うっ！」
十字架の前に導かれたヴィーナスの両手足は、数本の透明なリボンにより拘束され、
一瞬のうちに十字架に括りつけられていく。

「ヴィーナス！・・・ああっ！？」
他の3人もヴィーナスと同じように、十字架へと吸い寄せられ一人、また一人と十字架に括りつけられていく。

瞬く間に、4人のセーラー戦士は自らの名を刻まれた十字架に磔となってしまった。

「ふふふ、全くいい光景となったものだ・・さて、仕上げだ。お前たちを縛るそのリボンは、お前たちの力の一部から生み出したもの。
そのリボンにお前たちのエネルギーを吸い取らせてもらおう！」

その声が響くと、セーラー戦士を縛るリボンは光りだし、
セーラー戦士のエネルギーを急激に吸い上げていく。
透明だったリボンは少しずつ、それぞれ戦士のコスチュームと同じ色に染まり始める・・

「ああああああ・・あ、ああ・・・・」
リボンの色が完全に染まり切ったとき、それぞれのセーラー戦士は事切れたように次々と項垂れていく。
エネルギーの急激な減少に意識が耐えられず、気を失っていくのだった・・

こうして4人のセーラー戦士は磔となり、もはや処刑を待つばかりとなった。
哀れな4人の姿は、やがて残るセーラームーンの元へも届けられるだろう。
救出に向かうセーラームーン、彼女に待つ悪辣な罠とは・・・